カナダにいらっしゃい!

カナダ高校留学生物語−1「カナダ留学フェアからの電話」

大澤眞知子 Machiko Osawa Episode 212

別れと出会いの入り交じるある春の日。突然電話がかかって来ました。今のようにスマホがどこにでもしゃしゃり出て来る時代とは違い、その日は家の電話が鳴りました。


「もしもし。」


たまたま日曜日ということもあり、オフィスではなく家で休みを楽しんでいた私の声は、ちょっと元気がなかったかも。


(PodCast)


一芸に秀でるとはこのことなんですね。その才能により、自分の道を切り開いて行けるんですね。

その日以来彼は学校の人気者。楽しい日々を過ごせたことを本当に嬉しく思いました。


卒業式にも出席させてもらい、カナダ高校の体験をいっぱいした彼は、めでたくArt Schoolに進学して行きました。能力は足りたかって? Art Schoolのようなところに入るためにまず大切なことは「Artにパッションがあり、才能があること」。

彼はばっちりでした。


そしてちょっと余分に時間がかかりましたが、見事卒業し、日本に帰りました。

その後数年は、無口なDくんに変わって、お母様が季節の挨拶やプレゼントを送って下さり、最初の出会いの時のGijaの直感を感じました。


その後、このような出会いは残念ながらありません。


「カナダ留学フェア」は相変わらず、セールストークで満ち溢れているようです。

何件も「カナダ留学フェア」で言われたことを信じて留学したのにというSOSが届いたことも付け足しておきます。


Dくん、どうしてるかなぁ、今。


「カナダ高校留学物語」次回をお楽しみに。